福山市の生前整理で進める片付け
生前整理は、いつ、何のために片付けるかで進め方が変わります。

本人が立ち会う仕分け
持ち主ご本人がその場にいて、一点ずつ「残す」「手放す」を決めていく進め方です。食器や衣類のように数が多い物は、使っている物だけを先に取り分けると、残りを手放す判断がしやすくなります。
民間の比較サイトは、親の家財を片付けるときは、親の了承を得てから進めるよう注意しています。一日で全部を終わらせる必要はなく、部屋や棚ごとに日を分けて進めることもできます。
施設入居・住み替え前の片付け
介護施設や子どもの家への住み替えが決まり、期日までに家財を減らす片付けです。最初に、新しい部屋へ持って行く家具や衣類を決め、その次に残りの行き先を考えます。
施設では貴重品の管理をしていないことが多く、持ち込める物にも制限があります。現金や通帳、印鑑は、ご本人かご家族が管理するのが一般的です。入居後に家を空けたままにするのか、売るのか貸すのかで、家に残す物の量も変わります。その判断がまだなら、持ち込む物と貴重品だけを先に片付けても構いません。
二世帯同居・リフォーム前の片付け
子ども世帯との同居や、手すりの取り付け、段差をなくす工事の前に、部屋を空ける片付けです。工事をする部屋の家具を動かす前に、使っていない物を手放しておけば、工事のあとに戻す物も減ります。
要介護・要支援の認定を受けている方の住宅改修には、福山市の介護保険から住宅改修費が出ます。対象は手すりの取り付け、段差の解消、引き戸への取り替えなどで、同じ住宅につき20万円が支給限度の基準額です。工事を始める前に届け出が要り、着工後は受け付けてもらえません(2026年10月4日時点)。片付けの日程は、この届け出と工事の日に合わせて組みます。
財産と書類の一覧づくり(エンディングノート)
預金口座、保険、不動産、年金の書類がどこにあるかを書き出し、家族に分かる形にしておく作業です。福山市は、医療・介護・住まい・財産管理・相続などを整理するための福山市版エンディングノート「わたしのこれからノート」を作り、市の高齢者支援課や各地域包括支援センターで配っています。
福山市社会福祉協議会には、書き方が分からない方のための相談窓口(月・水・金曜日)があります。毎月第1木曜日には、弁護士や司法書士に相続や遺言を相談できる専門職相談会も開かれています(定員4名、先着順)。ただし、エンディングノートには法的効力がありません。財産の分け方を決めておきたい場合は、別に遺言書を作ります。遺言書の保管と、亡くなったあとの扱いは遺品の貴重品捜索で説明しています。
生前の形見分け
ご本人が元気なうちに、着物や時計、趣味の道具を、渡したい相手に直接渡しておく方法です。誰に何を渡したかは、エンディングノートなどに書き留めておきましょう。
受け取る側に贈与税がかかることもあります。国税庁によると、贈与税は1年間(1月1日から12月31日まで)にもらった財産の合計から基礎控除の110万円を引いた額にかかります。合計が110万円以下なら、贈与税はかからず申告も要りません。値の張る品を渡すときは、その年の合計で考えてください。
買取と供養の手配
手放す物のうち、値の付く着物や骨董、貴金属は、古物商許可を持つ事業者の買取に回せます。詳しくは遺品の買取をご覧ください。
写真や手紙、長く使った衣類のように、ごみとして出しにくい物は供養に回すこともできます。詳しくはお焚き上げ・遺品供養をご覧ください。

福山市で遺品整理をご検討の方へ
- フォームから、片付けの範囲や時期をそのまま相談できます
- 訪問見積もりで作業内容と税込の金額を確かめてから、依頼するかを決められます
- 提携事業者の一般廃棄物収集運搬業許可や古物商許可は、確認できた番号を本サイトに載せます
生前整理を家族と話すときの順番
話し合う項目を次の順に並べておくと、一度に決めることが少なくて済みます。
何のために片付けるか
施設入居、同居、ひとり暮らしを続けるための片付けかいつまでに終えるか
入居日や工事の日が決まっているか何を残すか
ご本人が手元に置きたい物と、家族に譲りたい物書類と財産の場所
エンディングノートに書き出すか、遺言書を作るか費用を誰が払うか
ご本人の預金からか、家族が出すか
ご本人が一人で暮らしていて、片付けの話そのものを受けつけない場合は、地域包括支援センターに相談できます。相談先についてはゴミ屋敷の片付けのページでも説明しています。
生前整理の費用の目安
民間の比較サイトが公開している「全国の生前整理の料金相場」です。福山市や本サイトの料金ではなく、税込か税抜かは書かれていません。払う額は、見積書の税込総額で確かめてください。
1K
3万3,473円〜1DK
5万4,314円〜1LDK
7万4,680円〜2DK
9万9,112円〜2LDK
12万2,670円〜3DK
14万8,464円〜3LDK
17万1,696円〜4LDK
21万4,774円〜
同じサイトは、処分する家財の量や部屋の状態でこの金額から変わるとしています。生前整理は全部を一度に片付けるとは限らないため、ご本人が使い続ける部屋を除いた範囲で見積もりを取ると、金額を抑えやすくなります。
生前整理の段取り
- 1
書類と貴重品を先に取り分ける
通帳、保険証券、権利証、年金の書類は、家財を動かす前に一か所にまとめます。わたしのこれからノートに置き場所を書き込んでおくと、家族と共有できます。
- 2
片付ける部屋と使い続ける部屋を分ける
ご本人がこれからも暮らす家なら、寝室や台所のように毎日使う場所はあとに回し、物置や使っていない部屋から始めます。施設に入る場合は、持って行く物を置く場所を先に空けます。
- 3
見積もりを取って比べる
国民生活センターは、複数の事業者から見積もりを取り、作業内容と料金を比べるよう勧めています。作業の範囲、買取の扱い、追加料金の条件を見積書で確かめてから頼みます。
- 4
日を分けて作業する
一度で終えられない量なら、部屋ごとに作業日を分けます。迷った物は保留の箱に入れ、次の作業日までにご本人が決めます。
- 5
残した物を確かめてから支払う
作業の日にはできるだけ立ち会い、残すと決めた物が残っているかを確かめてから支払います。
